Larx0517

あしたの家族のつくり方のLarx0517のレビュー・感想・評価

あしたの家族のつくり方(2013年製作の映画)
3.2
「私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。」
ラストシーンを観て、吉本ばなな『キッチン』の冒頭を思い出した。


子供はどこかで、完璧な両親を期待する。
TVドラマのように。
しかしいずれ完璧な両親などいないと悟る日が来る。親も1人の人間だと。
それは自分自身が親になって、ようやく解るかもしれない。
いずれにせよ、子供は親を許せる日が来る。
それが真の親離れ。

ある意味、すでに崩壊していた家族の話。
別々に生きることが、幸せな場合もある。
家族だからといって、一緒にいなければならない訳ではない。
「存在」してくれるだけで、充分。
Larx0517

Larx0517