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とびだすプリパラ み~んなでめざせ!アイドル☆グランプリのOMInのレビュー・感想・評価

2.9
もはや鑑賞当時の感想ではないのだけど、後世に評価されるタイプのプリパラ映画。
というのも、プリパラの関わった映画は2019年現在で五本。そのそれぞれがかなりコンセプトの違う作品に仕上がっていた。色々試したというか、紆余曲折の結果だと思うが、この時のコンセプトはこれだった。
正直、良くできた作品とは言えず、3Dという新しい試みを入れつつ低予算で作り上げたため、内容は薄い。プリズムツアーズで好評だったおうえん上映も、そのノウハウを定型化できていなかった頃なので、むしろテンポの悪さが気になる。そもそもシステムがよくわからないのに最後煙に巻かれてしまったように感じるオチなど、細かく突っ込むほど良くない点がたくさん出てしまう。

では何がよかったかと振り返れば、これがプリパラの歩んできた道のりであることで、この当時のプリパラはこうだったと言う振り返りになっていることである。それだけプリパラの歩んできた軌跡は魅力的であり、プリパラが大好きになってしまった人間の性である。

劇場の大画面でとんでもSUMMERアドベンチャーを見る事ができる、その価値は上映当時よりもはるかに大きく、プリパラのコンテンツとしての成長あってのことと言えるだろう。

おうえん上映してて、プリパラライブのサイリウムチェンジ後の後奏のダンスって凄い威力があったんだな、と気付かされた。とびパラだと、後奏で何故か観客席が映り、盛り上がらないのである。そのままアイキャッチにキレイに繋がってしまって、歓声を上げる暇がない。おうえん上映への作品の最適化に失敗した事例と言える。おうえん上映の認知度が上がった今において、こう行った分かりやすい失敗例は貴重であり、大いに参考にしていきたい。
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