冬眠くまちゃん

ちえりとチェリーの冬眠くまちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

ちえりとチェリー(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

もう……ほんとうに見たくて見たくて堪らなかったこれを見にいくチャンスを与えてくれた全てに感謝が止まらない……!!!ありがとう夕張市、ありがとう姉と父、ありがとう世界……!!!

星野源の声はやはり良いな、と再認識させられる映画だった。「こういうストーリーの映画苦手なのに声がずるい!!!」と一緒に見た姉がボロ泣きしてた、わかる、ずるいよね、星野源の声ほんと好き。
素直になれなかったり、怖い存在を想像したり、なんか、子どもの頃を思い出した。
チェリーの仕草や声がいちいち優しくてグッときた。いつもちえりを抱きとめてくれて、助言してくれて、怖がるちえりを撫でてくれて。お父さんだなぁって思ったらお父さんだったし。
キャラクターの動きや話し方、とても良かったなぁ。パペットって、あんなに滑らかに表情豊かに動くんだなってびっくりした。空を飛んだり、水中だったり、とても綺麗な映像だった。ちえりの空想や、チェリーのフワフワと暖かい優しそうな存在感は、きっと実写やアニメーションではなくてパペットだからこそ伝わってきたのかなぁと思った。

たまに、彼ともう一生会えなかったら、一緒にいられるようになっても彼が死んでしまったらどうしようと考えるけれど、たとえ死んでしまっても、忘れるんじゃなくて、日々変わっていくけれど、いつも一緒なんだな、なんて思ったり。いつかの未来で、わたしの大切な人がいなくなったとき、この映画にきっとすこし救われるのだろうな、なんて思ったりした。