睡魔子

ガタカの睡魔子のレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
4.2
低予算のインディントペント映画とは感じさせないセンスの良さ。ちょっとレトロな近未来描写が、作品の世界観によく合っていた。

緊張感のある脚本で、ユージーン(ジュード・ロウ)が階段を這い上がるシーンや、コンタクトを外したヴィンセント(イーサン・ホーク)が道路を横断出来ずに立ち往生しているシーンが特に印象に残った。

ただ、ラストのユージーンの選択については、納得出来るような出来ないような…。
彼にとってヴィンセントとの日々は、単調な日々に刺激を与えてくれはしたが、彼を遺伝子の呪縛から解き放ってくれるものではなかったということなのだろうか?
あの鮮烈なラストだからこそ、という気持ちもありつつ、彼にも救いがあって欲しかったと思う自分もいる…。
睡魔子

睡魔子