チャウ

ガタカのチャウのレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
4.1
どういう経緯だったかは忘れたけど、高校の時に先生が見せてくれた作品。改めて鑑賞。

生まれた瞬間に、その個としての可能性が決められてしまう世界。ヴィンセントは弟との遠泳競走で、その遺伝子の優劣が馬鹿げたものというか、努力で超えれる壁だって気づけたけど、何が怖いって、「不適性」で生まれたら「自分は不適性だから」と可能性を自ら閉ざしてしまうことで。可能性や希望が一部の人間にしか開かれない社会の虚しさよ。

そして優劣の軸も「優」とされる世界が勝手に決めてるんだよね。そしてそれは遺伝子という努力を超えた絶対的なもので。ヴィンセントも「優」の世界が決めた評価軸で生きてしまっていて、それがちょっと悲しかったり。もちろんそうする他ないんだけど。
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