寺門真吾

ガタカの寺門真吾のレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
3.8
造り手が本当に伝えたかったところは
才能や運命とかじゃなく
ラストだけだったんじゃないかな!?
とお思えた映画でした!

【ざっくり内容】
遺伝子操作された人間だけが適正と判断される近未来で、劣勢とされる、自然出産で誕生した人間である主人公が、適性者だけ訓練を積んで行くことの出来る宇宙へ、血液などの細かい遺伝子検査を乗り越え、運命に抗いながら、宇宙へ行く、的なストーリーでした!

【感想】
もちろん人によって、そして、その時の状況や心情によって解釈は変わると思いますが、

運命に抗う部分を近未来や宇宙に行くこと、遺伝子うんぬんかんぬんで描く題材としては、2020年に自分が観たからそう思うだけなのかもしれませんが、
なんだか普通で、そこの掘り下げも無いよいに感じ、真新しさも無かったような気がしました、

主人公はラスト宇宙へ行き、結局、心の空虚さを感じて映画は終了します。

宇宙へ行くまで、試練を乗り越えて行く中で、主人公は沢山の人の力や粋な計らい、そして恋などの、人間の暖かさを与えられます。

つまり、近未来のこの設定はあくまで、映画としてのアクション的な演出やラストへ向けてのフリであり、
そのラストは
いつの時代も、どういう時代になっても
いくら夢へ向けてひたすら頑張って叶ったとしても、本当に人に必要なことは
人間同士の心の通じ合いであり、人間は共存して生きていく生き物なんだ!
というメッセージが
本当に伝えたかったことなんじゃないか、と思いました!いや考え過ぎな気がする!

【感想】
人の暖かさの部分と、自分の才能に屈せず戦う的な心が燃えるような部分の
2つ兼ね揃えた、素敵な映画だな~!
って思えたオススメな作品です!
寺門真吾

寺門真吾