塩野ダイ

ジャック・リーチャー NEVER GO BACKの塩野ダイのレビュー・感想・評価

3.1
うーん、こんなジャック・リーチャーが観たかったんじゃない!というか一見シリーズを装ってるものの、面白かった前作の『アウトロー』とは似ても似つかない別物でした。凡作という言葉が相応しい。

まず話の内容が、ネタ切れして来た『シリーズ4作目』辺りのでやりそうな、言っちゃえば最後の手段的な内容。ここでは敢えて伏せるけど、こんな内容2作目でやるか?と、ある程度面白さが担保されてる型だから分からなくもないけど、安定志向なスタンスに残念な気持になる。もっと攻めてくれよ!

序盤でキーパーソンとなる人物の存在が浮上し、救出した女と『疑似家族』を構成することに。てんやわんやあり、次第にもろ『リーアム・ニーソンのスマッシュヒット作』みたいな路線に。
クライマックスの追いかけっこ然り、全体的に既視感バリバリで『ジェイソン・ボーン』シリーズ辺りの作品が好きなら取り敢えず楽しめるような内容ではありました。個人的にはガッカリだけど。

前作のオマージュは一応散りばめられてはいるものの、肝心のオフビートな笑いも弱く、敵役が見た目込みで前作とほぼ同じようなヤツで諸々が微妙。前作の監督クリストファー・マッカリーが観たら怒るだろうな。

キメのシーンのスローとかダサいし、アクションはカット割りすぎで見辛いし、3作目は監督戻してくださーい!
塩野ダイ

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