QUEEN

七日のQUEENのレビュー・感想・評価

七日(2015年製作の映画)
4.5
北関東の農村で祖母と暮らす牛飼いの男の七日間の生活を追う映画。
全編モノクロでセリフはゼロ。
七日間同じような生活が繰り返される。
その単調でほぼ何も起こらない生活を覗くことを観客は強要される。
何も起きないから退屈、何も起きないから面白くない、という言葉で切り捨ててしまえばそれまでの映画だが、何かが起きても退屈で面白くない映画だっていくらでもあるのだから評価が難しくなる。
賛否両論が起こるのは当然というか狙いなんだろうけど、自分はこの映画をみている間、退屈することはなかった。
近年もてはやされるような過激な表現や露悪的な表現に頼らなくても、人間の生活を丹念に描くことで映画は十分面白くなるのだという可能性をこの映画は示してくれたようにも思う。
もし興味があれば一見の価値アリ。
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