のうこ

パティーとの二十一夜ののうこのネタバレレビュー・内容・結末

パティーとの二十一夜(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

この村なんかおかしい……というのを丁寧に丁寧に積み上げていくのが非常に好感が持てる。ドニラバン、下ネタ女、死体愛好家など。ほんとはこの村で生きてる人間はイザベルカレしかいないんじゃないのか?と思わせるほどの不気味さ。明るい夏の光で、不気味さを出すのは相当難しいんじゃないか。(そういえば大林の異人たちとの夏にも夏の光があった。あれも不気味だった。)イザベルカレが湖畔を歩いててると、カメラがパンして下ネタ女が水際で死体みたいに倒れてるのを見る。人を呼ぼうとするとカメラが女にまたパンして戻り「いやいや私生きてますよ〜大丈夫よ〜」という間抜けさ。最高。その不気味さが頂点にいくのが、イザベルカレの1人での夕食シーンなんだけど、カメラをトラックアップしたり、バックしたりそんなのいらないから。固定で撮ってくれ。あそこがあからさますぎるのがちょっと嫌い。今まで、そんなに丁寧にやってたのに急に半透明のおばあちゃん出しちゃうのがなー……。ダンスはよかったけども。あの正気なのか狂ってるのか、死んでるのか生きてるのか曖昧な感じが好きだっただけにがっかりしてしまった。
まあそれでもめちゃくちゃ面白い映画でした!最高
のうこ

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