このレビューはネタバレを含みます
うーん、、、
クローズゼロ2を期待して観たら、
ヤンキー版映画ハゲタカが出てきたという感じでしょうか。
国内で喧嘩してた人達が海外から攻められそうになって一致団結するという王道パターン。
今作は、新たに加わった海外勢も
闇堕ちしたかつてのボスも
何故か優しくなって帰ってきたかつての宿敵も一同勢揃いでエピソード盛り沢山。
ドラマシリーズの総集編で1つのチームに焦点を当てていた前作に比べて、群像劇感が強い仕上がりになっている。
このシリーズは脇を固める外部俳優陣が魅力的なので、とても嬉しい。
最も期待していた部分である、
「昨日まで内輪揉めしていた人達が、強大な敵の前でどうやって団結するか」
という点は完全に省略されており、
苺のないショートケーキ状態。
かつてない程の壁を前にして、己の無力さを知り、歪み合うのではなく手を取り合うことによって敵に打ち勝つ。
その成長過程が面白い筈なのに、
敢えてそこを描かず観客の想像に委ねるという奥ゆかしさ。
そして、サブストーリーの回収のされ方の雑さにも余念がない。
個人的には陰の主人公と言っても過言ではない窪田くんの妹が誘拐されて取り返そうとするまでは鮮やかな展開。
ただ助けに行っても喧嘩に興じて一向に妹を探しに行かないため、
殴られすぎて当初の目的を忘れてしまったのかとハラハラさせる。
エンドロール直前でついに妹が見つかるので最後まで息をつかせない仕上がり。
色々言いたいことは尽きないけど、
彼らのスピンオフが見たくなるような愛着が湧いてくる作品。
