ぱぁちゃん

牝猫たちの夜のぱぁちゃんのレビュー・感想・評価

牝猫たちの夜(1972年製作の映画)
3.7
日活ロマンポルノ。高校時代、学校サボってよく観に行ってたよな…… 。トルコ風呂、これまた懐かしき響き。夢の場所なんだよね。その裏の日常を、3人の女たちによって描かれる生の情景が、ショートストーリーとして面白い。主軸となる誠の話の哀愁も、朝の新宿西口でのラストシーンの描写に、ロマンポルノに作家性を表現しようとする監督の意地が見られ、見事な表現だった。今のAVには求められないロマンがここにある。昔の泡姫の肢体はあんな感じ。主演のブスさが妙に生々しい。泡マットレスの感触を思い出す。田中登監督は、この後大傑作「㊙︎ 色情めす市場」を生みだす…… 。