まどぶー

ジャッキー ファーストレディ 最後の使命のまどぶーのレビュー・感想・評価

3.7
JFケネディーの妻ジャッキー
若くして夫を亡くしたファーストレディー
彼女の事件前後に焦点を当てているが
終始悲しく、重く、暗く辛さが伝染する作品

ファーストレディーである事
愛している夫が偉大であった事
1日にして全て失ってしまった事で
ジャッキーの自己を確立出来なくなって
周りから"可哀想"と観える事を恐れているかの様に
尊厳を保とうと必死に夫をたてる妻の姿が
更に痛々しくとても辛い。

と、同時に彼女はとても強くも映り
女のしたたかさの様なものも感じる。
ナタリーポートマンの演じる
ジャッキーは綺麗で可憐で上品で
正にファーストレディーだった。
タバコを吸う様がセクシーだったのがとても印象的。

自分の目の前で暗殺された夫
手の中で死んだ姿がまだ残る中
死後直後から葬儀の手配、業務
彼女は最後まで威厳をもって
ファーストレディーを勤め上げた。
普通じゃ到底出来る精神状態ではない。

国民の歴史の記憶に残る為だけで無く
司祭に告白していた様に虚栄だとしても
ひと時の輝きを、幸せの瞬間を
ファーストレディーとしての自分を
刻みたかったのかもしれない。

でもこれはスクリーンの中のジャッキーの話である。

こんなにも割り切り、強い女性だったのか
本当のジャクリーンの心情なんて誰にも分からない。
ジャッキーの言動と心と表情が余りにも
リンクしすぎていた気もする。

ジャクリーンの女性としての
一面を垣間見れる作品としては見応えがあった。
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