戦後の日本の復興を描いた作品というのは
どの作品にも"強く生きた人"が
登場するものです。
この作品も例外ではありません。
国岡鋳造という主人公の生き様が
非常に力強く描かれております。
石油を売る事に全てを賭け、
そんな鋳造を信じて後に続く仲間や愛する人。
それらを失ってもなお、
日本の復興・発展のため、
石油を売る事に心血を注ぐ彼の姿を観るのは
非常に痛ましく、苦しく、
心を抉られるような感覚になり、
しかし同時に、
最後まで見届けずにはいられないという
気持ちにもなりました。
波のように押し寄せる困難に
果敢に立ち向かい、
船で何処へでも行き石油を売る。
正に、"海賊"と呼ぶに
相応しい生き様だと思います。
岡田准一が主演を務めるこの作品でしたが、
まず、第一声から別人のようでした。
こんな声出るんですね、岡田准一って…
永遠の0のイメージが強かった私には
驚きの演技でした。
そして、国岡鋳造の一生を描く作品なので
最後の死に際の部分なんかは
誰が演じるのかと思っていたら…
岡田准一本人ではありませんか 笑
20代〜90代までの鋳造を全て演じきるとは
凄いの一言です。
そして、妻の役を演じた綾瀬はるかも
とても淑やかな妻を演じきっておりました。
この作品は本当に
配役が素晴らしいと思います。
歴史ある日本を描いた
素晴らしい作品ができたと思いました。