かんちゃん

海賊とよばれた男のかんちゃんのレビュー・感想・評価

海賊とよばれた男(2016年製作の映画)
4.6
戦後の日本の復興を描いた作品というのは
どの作品にも"強く生きた人"が
登場するものです。

この作品も例外ではありません。

国岡鋳造という主人公の生き様が
非常に力強く描かれております。

石油を売る事に全てを賭け、
そんな鋳造を信じて後に続く仲間や愛する人。

それらを失ってもなお、
日本の復興・発展のため、
石油を売る事に心血を注ぐ彼の姿を観るのは
非常に痛ましく、苦しく、
心を抉られるような感覚になり、
しかし同時に、
最後まで見届けずにはいられないという
気持ちにもなりました。

波のように押し寄せる困難に
果敢に立ち向かい、
船で何処へでも行き石油を売る。

正に、"海賊"と呼ぶに
相応しい生き様だと思います。


岡田准一が主演を務めるこの作品でしたが、
まず、第一声から別人のようでした。

こんな声出るんですね、岡田准一って…

永遠の0のイメージが強かった私には
驚きの演技でした。

そして、国岡鋳造の一生を描く作品なので
最後の死に際の部分なんかは
誰が演じるのかと思っていたら…

岡田准一本人ではありませんか 笑

20代〜90代までの鋳造を全て演じきるとは
凄いの一言です。

そして、妻の役を演じた綾瀬はるかも
とても淑やかな妻を演じきっておりました。

この作品は本当に
配役が素晴らしいと思います。

歴史ある日本を描いた
素晴らしい作品ができたと思いました。
かんちゃん

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