信じられない奇跡と信念の映画。
映画の前半と後半で、動と静になっている。
試合のシーンより、器具を付けた頭をコツンとぶつけたり、器具を取り外すシーンが一番痛々しかった。
「諦めるのが簡単なのが怖い」というように、彼にとってはこの生き方以外に考えられないんだ。
それほどに何かを諦めるのは難しい。
作中に何度も登場するカジノも、ビニーの生き方そのものだ。
馬鹿みたいに、狂ったように、自分を信じてギャンブルの勝率を上げ、賭けに勝った物語とも取れる。
もし勝率がゼロだとしても、彼はギャンブルを止めなかっただろう。
本人のフィジカルもとてつもないが、周りの人達に本当によく支えられたのだと思う。
数々のボクシング映画に付き物の名トレーナー。この映画でもしっかりとアーロン様は良い絆を描いていた。
それにしても調子に乗ったマイルズ・テラーの事故率の高さよ。