ビニーが最初から最後まで、ずっとカッコつけマンだったのが本当にカッコよかった。
首の骨を折ってもなお、ビニーが弱音吐くシーンが一切ない。ずっと、再びリングに上がること、ベルトを奪還することだけを考え、トレーニングし続ける。
気が狂いそうになる家族との食事のシーンでも、ただひたすら黙って物を口に運ぶ。映画の演出的にテーブルごとひっくり返して発狂しても良さそうなのに、そういうことをしない。
コーチが良いやつ過ぎて、逆にそれにイライラして「お前に俺の何がわかる!」的な罵倒を浴びせても良さそうなのに、そういうことをしない。
父親と母親のキャラクターが個性的で良いな〜と思って観ていたが、クレジットで流れた本人の写真が雰囲気そのまんまじゃん!という感じの風貌で、ほんとそのまんまだった。