食人族が出てくるまでが長いって意見もありますが、むしろそこまでの間にそれぞれのキャラクターが掘り下げられてる感じで面白かった。
しかし登場人物に魅力を感じれば感じるほど、ヤダな、これからこの人達酷い目に合うんだろうなーって予感がしてくる。そして予感的中、こんな怖い映画って中々ないんじゃないだろーか。あっと思った瞬間にはやられてる演出がチョイチョイ入ってきたんで多少覚悟はしてたんですが、死の谷に入ってからは心の準備すらさせてくれない怒涛の展開。日常からシームレスに繋がる異界がホントに怖い。あの食人族はヤバ過ぎる。同じ人類とは思えない忌まわしさに震え上がりました。やめてええ！ってずっと心の中で叫んでたんだけど、ラストは思い出したように西部劇テイストに戻るので心がついていけず、エンドロール観ながらポカーンって口開けてしまった。
個人的には傑作なんだけど、オススメしにくい。でもこれ好きな人とは絶対美味しいお酒が一緒に飲める、そんな映画でした。
