2025.04.18 レンタルDVDにて鑑賞
1981年スラッシャーのブームも一段落付いた頃でしょうか、アメリカではそこそこのヒットを飛ばしてその後続編やリメイクなんか作られたりしたようですが日本は見向きもせずにビデオでさえ紹介されなかった作品。ブリンクスティーブンソンが出ている事からも安い映画というのが分かります(あくまで愛情込めて)。
それが去年、多分限定ではあると思うけど日本劇場公開されたとは驚きました。
そんな価値どこにも無いような出来損ないのスラッシャーなのに。
当時、劇場公開無し、ビデオにさえならなかったのは詰まらないからで、何故それをあえて令和になった今になって公開したんでしょう?
典型的なスラッシャー映画で何の捻りもなく冒頭にラジオで凶悪犯が脱獄したと言っていましたがそのまんまそいつが犯人で、またたまたま最初の犠牲者のバンにあったドリルで学生たちを殺しまくるだけ。何故学生を狙うかとか理由もなく。大体あの時代に充電式のポータブルの長さ1メートルはありそうな電動ドリルなんて存在したのかも疑問です。
登場人物も多い、それがまたまとまりが無い、殺しはほぼドリルなので代わり映えもしない。そしてたったの75分の映画なのに10人も殺しているのに見応えあったとは思えなかった。肩を突き抜けるドリルのシーンはあったけどあとは死体を見せるだけの事後シーンが多い。メイクはそれなりに頑張ってたとは思います。両目をドリドリされたピザの宅配人、マチェーテで切られた手とか。
しかしこれをスラッシャーコメディとして見ると面白いと思う人もあるのかも。冷蔵庫に死体が入ってるけどすぐに気が付かないとか、ピザ宅配人は死んでるのにお腹すいたからってピザを食べるとか、犯人が真後ろまで来るまで気が付かないバカみたいなシーンとか、それを笑ってアメリカ人は楽しんで見たのかもしれないですね。
あと当時ならではなのがホラーに付き物のヌードシーンです。女子更衣室のシャワーシーンやパジャマパーティーのお着替えシーンでおっぱいを惜しげもなく見せてました。
しかしスラッシャーもホラーの端くれ、少しは怖がらせて欲しいものです。
コメディ要素は意図していたものかは分かりませんが、やはりゴミはゴミです。