似太郎

ライド・ロンサムの似太郎のレビュー・感想・評価

ライド・ロンサム(1959年製作の映画)
4.3
リー・ヴァン・クリーフの本格映画デビュー作として知られる【ラナウン・サイクルもの】後期の一本。脚本がバート・ケネディに戻ったことで映像様式美に重きを置いた渋めの作品。

淡々としたロード・ムービー的な展開が特徴で、抑揚のないテンポながら飽きずに楽しめる一作。のちに大量に制作されるマカロニ・ウエスタンの源流を見たり。やはり駆け引きや頭脳戦など、西部劇ならではのパターンを踏襲している一作と言える。これぞ男の美学。🏜

ラストの銃撃戦の後の象徴的な大木…。シンボリックな画面造形が印象に残る不思議な余韻のある作品となった。全編、長回しが多くアンゲロプロスのような重厚さを其処彼処に感じることもできる貴重な作品。
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