福井映画祭にて鑑賞。長編グランプリを授賞した『真白の恋』(★でかこんだもの)をちょうど見ることができ、めちゃめちゃ感動しました。
富山県に住む軽度の知的障害を持つ真白が、東京から来たカメラマンと出会って起こるあれこれのお話。
最近好んで見てるのはキャッチーな作品ばかりで、正直こういった家族もののような映画はなんとなく避けてたんですが、これは想定外の収穫。
都会と田舎、健常者と障害者、それぞれ本当は小さな差しかないのに、その差によって生まれる苦しみに息ができなくなってしまいました…。
美しく、胸に迫るセリフが多く、もし書籍化したらぜひ購入して活字としてあらためて噛みしめたいくらい。
あと、カメラマンと真白のお兄ちゃんが、THE・都会のいい男と田舎のいい男。
視野が広くてフラットな感覚で様々な人と対話することができる、文化的なかおりがするカメラマン。
視野は狭いけど情が厚く、言葉の端々に愛がにじんでいて、家族のために奔走できる、一見荒々しい雰囲気で優しい笑顔のお兄ちゃん。
いや~わかってらっしゃる笑
見終わったあとはカメラを持って立山に登りたくなること請け合い。
真白の恋、実は全国のシネコンで順次公開予定と福井映画祭主催の方から聞いてびっくり。自主制作映画としては異例なんだそう。
いろんな人にオススメしたい映画です。