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ハドソン川の奇跡のpenのレビュー・感想・評価

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)
5.0
映画の題材的に、しようと思えば120分にも出来たはずだ。というか本作で描かれている要素の数だけを数えれば、それくらいに出来ると思う。
実話がベースの航空パニック、機長はもちろん十人十色な乗客も含めた多視点の人間ドラマ、事故のその後を描いた「原因と対処方法の是非」を問う法廷劇。

そんな様々な要素があるにも関わらず、この映画は96分でそれらを描ききる。
そして最終的にはその道のプロフェッショナルがプロフェッショナルとしての意地を見せ、自身の職務を全うした姿が清々しく印象に残る。

多過ぎず少な過ぎず、全てが丁度良いバランスで皿の上に盛り付けられた極上の作品。これを監督したクリント・イーストウッドもまた、最上のプロであると認識させられた。
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