2016年9月24日土曜日
本当にあった飛行機着水事故を映画化。
最近まで知らなかった。本作がクリント・イーストウッド監督だということを。
こんなに綺麗な映像と思ったら、全編IMAX用?のカメラで撮影するこだわり。
特に裁判、今回は公聴会シーンは人間しか映し出されていないのに、あたかも自分が会場にいて生で当事者の声を聴いているようだった。
一方で着水する飛行機で、密室の機内、そして155人の乗客全てを救った機長と副操縦士のやりとり、40年間の全てがたった200秒間の行動に影響を与えるなんて。
その時代、経験を本当に積んだ人しか言えない。
イーストウッド監督の人間描写は本当に徹底されている。
不自然さが一切ない。
パンフレットによると、リハーサルもなく、台本の読み聞かせもないということ。
監督の言葉を借りると
人間には限界がある
それ以上は求めない
これにはアカデミー常連の
トム・ハンクスも大変だったかもしれない。
そして操縦士以外にもCAにも焦点は当てられる。
自分だけの功績ではない、助けてくれた人全てが恩人だ。
この言葉を述べるために徹底的なパン、そして台詞が繰り返されている。
そう、これは映画館のための映画だ。
必見です。