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バジラーオとマスターニーのayamiのレビュー・感想・評価

バジラーオとマスターニー(2015年製作の映画)
3.0
イスラム教とヒンドゥー教が今以上に入り乱れてた時代の話で、バジラーオとマスターニーは異なる宗教(マスターニーは半分ヒンドゥー教と思えばいいのかな?)同士で惹かれ合う…といった内容。
バジラーオとマスターニーもカーシーもその子どもたちも史実のようなのでそれをオリジナルストーリーにしたのかな。


インドにおいてイスラム教徒の一夫多妻は合法なのと、劇中でバジラーオが「では妻の宗教に合わせればよかろう」みたいなセリフを言っていたり、この二人が時代の先を行ってたみたいな考え方もできるかなと思った。
エンドロール直前のナレーション的にも「宗教を理由に愛を捨てないでもええんやで」的なメッセージを込めたかったのかなとも思ったりする。


一応国を納める的な人の中には側室を持った人もいたようだし(ざっと調べただけなので詳しくはないしWikipedia漁る程度ではこのぐらいが限界なのだが)、特にバジラーオ母がカーシー以上に頑なな態度だったことも考えると結構複雑な宗教問題が絡んでる話にみえる。


現代でもそういうことを理由に改宗する人もいるという記事をみかけたし、宗教そのもの自体は大事にしつつも、結婚や恋愛においては疑問をもったりもう少し自由にしたいと思っているインドの方が案外いたりするのではないかなあ。


マスターニーの立場を作ったことやマスターニー自身は悪くなく、うまく折り合いをつけられなかったバジラーオが愛に狂ったお話といっても良いけど…
(宗教問題とか一般的な日本人としては感覚がよくわかんないから)偉い人なんだから側室おっても別に普通やんな…と思う私としては、バジラーオがハッキリしなかったから全てがだめだったんだな!と感じた作品でしたw
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