煙

ジャン・ブリカールの道程の煙のレビュー・感想・評価

ジャン・ブリカールの道程(2008年製作の映画)
4.1
ロワール河を画面左から右に滑走する舟(モーター音のみ)に置いたカメラで「若い頃に過ごした」コトン島を映す。はじめは土手かと思った。枯れ木が並んでいる。モノクロ。1944年に銃殺された叔父。銘板。漁労が盛んだった(鮭やマスがたくさん獲れた)が、汚染で漁獲高は減少。島もいずれ無くなるのでは。話者の声のみ。人物は舟の上に三人。それもエンジンをかけて画面から消える。羽ばたく鳥の遠景。最後のストローブ=ユイレ。
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