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リップヴァンウィンクルの花嫁のfuiのレビュー・感想・評価

4.8
出来事自体に善悪は無く、ただ流れる様に起きる事が起きていく その状況を私たちはいかに生きていくか、どう感じるか それしか自分達には出来る事がない でも、例えそこがカリソメの世界だったとしても、そこで味わったここにいる私の気持ちはかけがえの無いない真実 だと信じたい

「この世界は幸せに溢れている」
死をとことん身近に感じているからこそ、袋に物を詰めてくれる店員さんの存在に心の底から感謝できる 遥か昔の地球からすれば現代は人間にとて恵まれた世界なはずなのに、このとんでもない幸せはいつの間にか世界の当たり前になってしまってみんなの幸せの限界ラインをとことん上に引き上げてしまった 

snsの世界は私たちの手の中の小さな宇宙で、私たちの宇宙はきっとそのまた大きな何かのsnsのようなものなのかもしれない

流される様に生きる七海を、もっと自分の足で動いていけよ!と煩わしく思う気持ちは私にもある  
だけどきっと、流されるまま生きるのが本当は1番その人の運命を全うする事になるのだと思う どんだけ逆らい泳いでも、きっと流れ着く先は同じ だって水は絶対に海に行きつくでしょ
津波に人は絶対に逆らえない 津波は私たちを苦しめようとして起きてるわけじゃなくてそこに善悪はない 起きる事は起きる 
安室の役が、自然そのものって考えて観たら見え方変わる
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