リップヴァンウィンクルの花嫁の作品情報・感想・評価

リップヴァンウィンクルの花嫁2016年製作の映画)

上映日:2016年03月26日

製作国:

上映時間:180分

3.9

あらすじ

舞台は東京。派遣教員の皆川七海(黒木)はSNS で知り合った鉄也と結婚するが、結婚式の代理出席をなんでも屋の安室(綾野)に依頼する。新婚早々、鉄也の浮気が発覚すると、義母・カヤ子から逆に浮気の罪をかぶせられ、家を追い出される。苦境に立たされた七海に安室は奇妙なバイトを次々斡旋する。最初はあの代理出席のバイト。次は月100万円も稼げる住み込みのメイドだった。破天荒で自由なメイド仲間の里中真白(Co…

舞台は東京。派遣教員の皆川七海(黒木)はSNS で知り合った鉄也と結婚するが、結婚式の代理出席をなんでも屋の安室(綾野)に依頼する。新婚早々、鉄也の浮気が発覚すると、義母・カヤ子から逆に浮気の罪をかぶせられ、家を追い出される。苦境に立たされた七海に安室は奇妙なバイトを次々斡旋する。最初はあの代理出席のバイト。次は月100万円も稼げる住み込みのメイドだった。破天荒で自由なメイド仲間の里中真白(Cocco)に七海は好感を持つ。真白は体調が優れず、日に日に痩せていくが、仕事への情熱と浪費癖は衰えない。ある日、真白はウェディングドレスを買いたいと言い出す。

「リップヴァンウィンクルの花嫁」に投稿された感想・評価

ゆみ

ゆみの感想・評価

3.5
淡い映像でクラシック流したら岩井俊二ぽい映像撮れそうとか関係ないこと考えてました 黒木華さんかわいいっ
やばい、完全にやられた…

僕の中で岩井俊二監督は、随分前に「スワロウテイル」で始まって「PICNIC」で終わっていました。昔はあの世界観にちっとも馴染めなかったのです。

今年に入り、なんとなく「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」を観てから、食わず嫌いも解消され、他の作品も気になりはじめ、この作品が目に止まりました。

とは言え、約3時間の作品。観るのに少し躊躇いましたが、観て大正解でした。

岩井俊二さん、アンタは天才か!
どうやったらあんな脚本書けるんです? 乙女か!

作品のメインテーマと、七海の成長と心の満たされて方と確かな愛が、上手く寄り添いながら物語は進行していきます。

ネットの中で偽名を使い、虚構を注いだインスタントな愛。できるが易し、冷めるが易し…

そんな冒頭から始まる七海の受難。それは黒木華さんでしか考えられくらい、七海という役にピッタリはまっていました。

それもそのはず、2012年にCMのオーディションで、黒木華さんに出会ったことをきっかに、岩井俊二監督が彼女をイメージして書き上げたというんですから、当然はまり役になるわけです。

そんな華さんの演技素晴らしかったです。とても自然で、ナチュラル過ぎて、キュンキュンしてしまいます。メイド服やウエディングドレス姿も可愛い! 女性って、メイド服着たがるものなの?

結局、七海は終始何にもしないんですよね。ただ流されて、行動して、感じて、成長していくだけ。だけどそれは僕たちも同じで、不器用な彼女を心配そうに見守るしかないんです。

ですから彼女が満たされていく時間は、こちらも幸せになっていきます。特にCoccoさん演じる真白と出会った頃からどんどん輝いていき、こちらの気持ちも満たされていきます。

それにしても、Coccoさんの演技がハンパない! とても素晴らしかったです。

"真白"という名に負けないくらい、真っ白な心を 持つ真白。しかし彼女は、自分の真っ白な心に、今にも押し潰されそうです。

その中で、"幸せの限界"の話は刺さりました。

「幸せが簡単に手に入るのが怖い」

世界は幸せに満ちていて、優しく、美しい。そんな世界に、タダで居座っているのも申し訳ない…

僕も真白ほどではありませんが、自分が傷つかないように、幸せを遠ざけることがあります。欲張って手に入れた幸せを、手の平から溢すのが怖いから、少量の幸せを落とさないよう、しっかり握り締めていたいんです。

そして最後、りりィさんの演技にたくさん泣かされました。

「人前で自分をさらけ出すのは、こんなにも恥ずかしいもの…」

このシーンとの意図と意味も違いますが、りりィさん演じる真白の母の言葉は、巡り巡って、冒頭の匿名や虚構を並べるインスタントな社会へのメタファーにもとれます。

「人前で自分をさらけ出すのは、こんなにも恥ずかしいもの…」

「だから人は本気で分かりあえるのだ」と。

そんな熱いメッセージが込められていたのだと、僕は思いました。



何度も言いますが、黒木華さんの自然な演技はとても素晴らしく、そしてとても可愛らしかったです。

それと合わせて、Coccoさんや綾野剛さんの演技も自然で良かったです。もちろんりりィさんの演技も最高です。

その演技を上手く引き出し、あそこまで上手くまとめた岩井俊二監督に天晴れです。

今回の作品を観て、食わず嫌いから好物に変えられる気がしてきました。他の作品もたくさん観たいです。
eri

eriの感想・評価

3.1
繊細な音楽と映像の中に、常に不気味さがあった。観る人によって解釈がだいぶ変わってきそう。
綾野剛の敏腕営業マンっぷりがリアルで怖かったです、、、みんなハマり役。
みぶ

みぶの感想・評価

3.7
世界中にはたくさんの人で溢れているのにひとりぼっちだと思ってしまった時に観たい映画。
黒木華さんの役に終始ヤキモキしながらの鑑賞だったがさらりと映像を観れる程の出演者の演技力が高かった。
幸せのハードルがアリンコより低いから、ありのままだと受け止めきれない
すごい共感できて印象的でした。
こうも的確に言語化されると、息がしづらくなってしまう。

私は、リップヴァンウィンクルはあの人だと思う。そしてまだ目を覚ましていないとも
華ちゃんとCoccoの演技力がすごすぎ。どんどん引き込まれるかんじ。
映画の3分の1らへんは
観ていてイライラしちゃってたけど
終わりにいくにつれて
色んなことが見えてきて
イライラがいつの間にか消えてた。
そして、映画に引き込まれた。
最後の終わり方は人それぞれ
解釈が異なると思う。

これは1人で見るより2人や3人で
観て、映画の感想話し合ったら
とても面白いと思う。

映像もとても綺麗でカット数も少なく
さらっとみることできるし
音楽もとても心地が良く
もう一回見たいとおもった。
黒木華がとても可愛い。
そして綾野剛が胡散臭過ぎる。

自信なさげな女性が今までと違う世界を経験して変わる話。冒頭とラストを比較すると一目瞭然。

タイトルに拒絶反応を一瞬示したけど、見て良かったと思える一作でした!
あらすじだけ見ると陳腐な感じなんだけど、各シーン見応えがあって、とても面白い。
黒木華と綾野剛が素晴らしい。
あと希崎ジェシカと希島あいりが出てる。
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