ponyo

リップヴァンウィンクルの花嫁のponyoのレビュー・感想・評価

-
「キリエのうた」を見て、岩井俊二のまだ見ていない作品を見ようと思って見た。ドラマ1話40分だったので友達と分けてみようと思ったけれど思わず続けて計4時間見てしまった。映画は少し内容が違うようだったので違うシーンを追って見た。岩井俊二監督作品に出てくる女性同士の仲睦まじさは普段自分が男性であるゆえ男性同士の、どちらかと言うと競争に近い、まさしく友情のようなものを気付きあげつつやはりもっとそうやって自他共に認め合うではなく、許しあうような関係性を望んでしまうため、主人公(名前を忘れてしまった)と真白との関係性には惹かれる部分があるけれど、だから真白はパッと死んでしまった様な気がして、男とはああはならない様な気がする。カメラを固定する時としない時のその違いは、止まっている様で動いてる時など、やはりシーンごとに、上手く言えないけれど、岩井俊二の心の動きに沿って行われているものだと思った。公式ホームページを読んで、現代の人間関係について描いた作品であるという批評は、自分の想像していなかった内容であり、シーンごとの登場人物の位置とか動きとか表情とか色とか光とかその他諸々の要素を個別で考えてしまっているからこそ起きてしまうものだと思う。文脈を少し蔑ろにする傾向、例えばアムロとランバラルなど、確かに自分はガンダムが好きですぐにパッと来たけれど、その意味するところはあまりよく分かっておらず、この映画にはもっとそんな部分が込められていて、それに気づけない自分に失望してしまうことが多いからだと思うけれど、明らかに悪癖なので改善する。シーンの絵を追求したいという気持ちは、つまりワンシーンを考察することは2時間まるまるひっくるめて考えるより単純であるからそうするのであって、そうやって楽をしたいと思うのは間違っていると思う。だからこれからはそのつながりを意識して、とても難しいことだけれど、つまりもっと客観的な立場から物事の順序を結びつけて考えたい。
ponyo

ponyo