kazu

リップヴァンウィンクルの花嫁のkazuのレビュー・感想・評価

4.0
ありえない話だけど、主人公が感じる一つ一つの感情は、女性が感じるであろう苦労や恐怖になっている。

抑え目な、黒木華の演技が素晴らしい。

臨時の教員をやっている主人公は、ひょんなことからアルバイトの斡旋をしている安室と出会い、様々なアルバイトをすることになる。

結婚披露宴の親族になりすましたり、ホテルの清掃や、豪邸でメイドをする。

後半のどこまで行くのかわからない展開や、クライマックス真白の母の家でお酒を飲むシーンが素晴らしい。

前半は女性が抱える窮屈さが描かれており、後半はそこからの解放が描かれている。

最初の通信で授業をしているときの表情と最後、授業をしているときの表情が違う。

様々な経験を通して、明るく元気になっていく話。
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