わだげんた

濡れた壷のわだげんたのレビュー・感想・評価

濡れた壷(1976年製作の映画)
3.0
にっかつロマンポルノってたまに凄いのに出くわすことがあって、これも観てて驚いた。多分当時はダメ親に振り回されるムスメ、みたいな構造だと思うんだけど、今なら完璧に毒親ですよね^_^;

ムスメの旦那を寝とる母。ムスメに寄生しながらギャンブル三昧の父。永遠の受験生な弟。ヤクザ。

ダメ人間に囲まれながらも懸命に生きるムスメ。そこにロマンポルノだからエロが加わる。エロの表現がいちいち凝ってる。マネキンの使い方がイヤらしい(←マネキンにモザイクが掛かる(笑))。そしてキーワードは夕立ち。使い方が上手すぎる!

昭和40年代の東京の風景もとても良い。今の新宿南口、あんなだったんだなー!
靖国神社での大胆なロケもびっくりした。

今の映画に出来ない素敵な味がありました。

ロマンポルノ、良いよ!
わだげんた

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