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イップ・マン 継承のurugin777のレビュー・感想・評価

イップ・マン 継承(2015年製作の映画)
4.8
Blu-ray購入で久々に全編鑑賞。
ドニー・イェン代表作「イップ・マン」の三作目。

序章、葉問、そして今回は「継承」
そして来年には4作目も公開予定。何処まで続くのやら…次で完結かな?

いやぁ…ドニー・イェンのイップ師匠は良いな、本当に。

今回も色んな要素が散りばめられてるね。
特に今回は話が良く練られてると思う、学校の警備から始まり裏で糸を引いてるデベロッパーに目を付けられ奥さんは病気で挙げ句の果てには継承者争い…話を聞くだけだと散り散り過ぎて纏まらないにではと思うが意外とそうでもなく綺麗に収まっている。

何よりウィンシン役のリン・ホンとの夫婦の絡みが今回の見せ場の一つだと思う、自身が病気と伝えたくても傍にイップ師匠が居れなくて中々言い出せない心境とか、見ていて心苦しいものがあった…。
イップ師匠もイップ師匠で人望がある故に人助けや頼まれ事をしてしまうからウィンシンの傍に居たくても居れず…(;´д`)

二人が木人椿の近くで話をしてイップ師匠が木人椿を打つシーンは雰囲気が雰囲気なだけあって本当に観てて胸がきゅってなる←語彙力が無い
夫婦、そして家族の絆と二人の愛が実に印象的でした。

そしてアクション。
一言で言うと「芸術」
一度見てほしい、本当に芸術の域なんですよね。
今回アクション監督はサモ・ハンからユエン・ウーピンにチェンジ。
最初観る前は若干抵抗があった、でもそんな心配をしていた自分が馬鹿みたいだった。流石に何度もコンビを組んでる二人なだけあってアクションも退屈せずそして華麗な立ち回りを披露してくれている。

1vs11人やムエタイファイターとの戦い、どれも印象に残るが何よりの見せ場はイップ・マンvsマイク・タイソン。そしてマックス・チャン演じるチョン・ティンチとの三本勝負!!

マイク・タイソンとの戦いは一部ドニーさんが振り付けをしてるらしい。
確かにメイキングを見るとウーピン監督のみではなくドニーさんも口を出してた様子。
タイソンに関しては本当にあんな感じで迫られてきたら勝てる気がしないw
力強いボクシングスタイルでイップ師匠を追い詰めていくのは印象的だった。そこからの反撃は各自の目で見て頂きたい。

そしてマックス・チャンの詠春三本勝負。これが今回のラストバトル的立ち位置である。
棒術、刀術、そして拳術。
一番の芸術はこのシーンかもしれない。二人の拳が早過ぎて見えない。
どんな動きをしたらこうなるんだって観てて思った。やはり二人ともプロなだけあって実に魅せるアクションを披露してくれていた。
同じ同門であっても戦い方が全く異なるのでそこがまた良い。

基本的にこのシリーズは音楽やカメラも秀才なので見ていて飽きないし何度も観たくなる作品である。
4作目はどんな作品になるのか、日本公開が決定するまで気長に待とうと思う。
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