想像以上の傑作。
B級お笑い爽快映画だと思って観に行ったら、A級とんでもホラー爽快映画でした。劇中世界は貞子と伽椰子が都市伝説として語り継がれている世界。霊媒師たちが真剣になって自分の務めを果たそうとするなど、妙にリアルな演出が一応ちゃんとしたホラーの作風として芯を成しています。白石監督作品をもっと観たくなりました。
閣下のエンディングテーマも良かったです。次回作はぜひ「貞子&伽椰子vsデーモン小暮」でお願いします。
少しでも興味があるのなら、行きなさい!
【以下少しだけネタバレ】
一番興奮した所は、あの目を見た○○○が○○したところ。「いやいや呪い効くんかーい!!」とツッコミながらも、彼女最強を物語るシーンで非常に良かったです。でも一方の彼女もバケモノ。やっぱりそう簡単には消滅しないんですね。
終盤まではリングらしくゆっくりとした恐怖が流れる中、突然呪怨のグロさが襲ってきます。そして終盤はものすごいスピード感です。あと5分くらいvsシーンを観たかったなぁという印象は残りました。
こういうvsものは、お互いのキャラクターの品位や格を落とさないか心配なのですが、とにかく最強、人間にはどうしようもないのだというオチを置くこと、そしてあの豆大福変形(賛否両論ありそうですが)という気持ち悪過ぎて萎える一歩手前までいっちゃうことにより、貞子と伽椰子の品位を保ちました。いやむしろ、これまでのどの作品よりも彼女ら(俊雄くんも…笑)の格を上げた作品かもしれません。
バケモノにはバケモノをぶつけんだよ!!( ; ゜Д゜)