SHIHA

デビルズ・シティのSHIHAのレビュー・感想・評価

デビルズ・シティ(2015年製作の映画)
4.0
主人公のデビルのヴァインが、少女の運命の予知夢を見てしまい、そこから芽生えた慈悲心で、少女を助けたことが基で、維持されてきた善悪のバランスは善へと傾き始め、未来がすっかり変わり、人間から悪心が消えてしまった。
何らかのウイルスに感染したと見られた悪魔たちは建物に閉じ込められ、それが原因で人々の悪心を糧にしていた建物内のデビル仲間は飢えに貧して、狂い始める。

みたいな感じで話が進んでいるのだけど、

後半でどうやらこれは主人公が見つづけていた 一つの夢であるとわかる。

ヴァイン「俺たちが飛ぶと、人には鳥なんかに見えるんだ。納得できない場合は何も見えない」
少女「分かる気がする、いつか変わるかもね。みんなが全部に納得してそのままの姿を受け入れる。 」
というセリフが「現実ではなく、納得できるストーリーだけを見ている」という意味の伏線だったのだろう。

多分この映画のテーマは、
「理想的ストーリーのためには、まずは全部を納得することから始まる」
みたいなことかな???

本当に、よくわからん。
なんてわかりにくい映画だろう(笑)


発想は奇抜なのに、意味や設定がわからないままストーリーがどんどん進んでいく。これは予備知識がないとストーリーについていけない。二度見強制的なストーリーだ(笑)
さらに、それぞれのキャラが立っていないので、エンターテイメント性も低い。
誰しも二度見などしたくもないだろう(笑)
低評価なのも もっともだ。

しかし、善意の象徴が なぜか共同募金と同じ赤い羽根であったり、善意の塊へと変化した人々のセリフには、いろいろと感じ入るところがあってなかなか面白かった。
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