Harutaco

君の名は。のHarutacoのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
3.6
今更ながら視聴。
ファンタジーではあるけれど、今を生きる若者の日常や、夢から目覚めた時の感覚など、現実と密接に結びついている物語だった。

いろんな読み解き方ができるのだろうけれど、私たちが普段気にも留めない程度に感じるいろいろな感覚をクローズアップして、そこに想像力をふきこんだ物語だったと思う。

私たちの人生って、目には見えなかったり忘れてしまっていたりする物語にあふれているのかも。いい作品でした。

追記
とはいえ、災害とどう向き合うのか、人をどう救うのか、と考えた時、時を遡るというのは現実世界では意味をなさない。今まさに起きたばかりのトルコシリア地震に、人間はどう向き合うのか。それは、起きた被害をなくすなんて超力的なことではなくて、起こってしまった被害をどう受けとめ、そこから歩みを進めるか、ということではないか。映画がすべきことは、そのために必要な想像力を描くべきではないか。
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