ひろぽん

君の名は。のひろぽんのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
3.5
私はこの映画をMayJと名付ける。(MayJには失礼だが)
確かに映像、RADの音楽も美しくストーリー構成も悪くはなく完成度は高いのだが、心掴まれる何かが足りないと感じた…
その理由を考えてみたが、まず1つは微妙なリアリティが原因なのでは。
アニメだから、映画だから、といってそこを妥協して良いわけではない。映像や人の動きというのに対してはリアリティを追求しているように感じられるが、その他でリアリティが感じられないシーンが多々。
そういったところが中途半端にしてしまっている。
ラーメン屋店主は何故天気が悪く嵐のような天気になりそうな中車で山に送っていくのか。そもそもラーメン屋店主と何故その様な仲になった?(見る側で考えろということか?)
田舎育ちならわかるがママチャリで山は登れない。
あれだけの高さの山をあれだけ短時間で昇り降り出来ない。
爆弾をどうやってあの量を短時間で準備したのか。
というか友達の頼みでもあの曖昧な理由で変電所を爆破しないと思うが…
山の頂上の窪み広すぎ。
あの大きさの隕石が落ちたのに被害範囲狭すぎる。
他に挙げたらキリが無いが
監督の思うラストの為にそういったところが蔑ろにされている気がしてならない。

もう1つは登場人物に感情移入ができなかった。
これには私の感受性の問題もあると思うが、ストーリー展開全体の問題でもあると思う。
監督の感動させてやろう、といった様なシーンが音楽と臭いセリフと共に主張し過ぎて奥ゆかしさがなく、登場人物の良さも殺してしまっているように感じた。
私はそういうゴリ押しは嫌いだ。

正直まわりがよいしょし過ぎな感じがある。
あまりハードルを上げずに見れば普通に楽しめると思う。

ぜひこのコメントについて皆の意見をお聞かせ下さい。
ひろぽん

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