朝、目が覚めるとなぜか泣いている。
きみの名は。が描く世界には、私たちが抱くぼんやりとした誰かの記憶やいつか過ごした日々への懐かしさ、そういうものがある。
黄昏時。
この世ならざるものに出会うかもしれない時間。
その時に、あと少しだけでいいからと、一緒にいたいと願う。話は壮大なのだけど、私たちが生きる現実にもこういうことってあるなと思う。あの人、あの場所、あの時間を少しだけでも長く感じていたい。忘れてしまうから、思い出せなくなると分かっているから人はもがく。うつくしく、もがく。
ストーリーに音楽が重なって、
音楽がストーリーを導いて。
新海誠監督とそこに関わる人全員によってできた超大作。
映画を見て2週間は経っているのに
どうしようもなく、
この映画にすごく、すごく
惹かれている自分がいる。