こばやし

君の名は。のこばやしのレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
4.2
まず、この映画のおかしいところは主題歌が4曲もあるところです。挿入歌ではなく主題歌です。映画を台無しにされてもおかしくない物語の主軸に歌モノを入れるという。加えてわけのわからないOP。力を入れ過ぎの背景。ライトノベルのようなストーリー。それがなんとも気にならずにすっきりと観れました。
この映画のストーリーはRADWIMPSの楽曲によって補完されていて、映像美によって世界に引き込み、神木くんと上白石さんの等身大の演技でリアルに感じられます。
省くところを思い切り省き、多少強引でもストーリーの魅せたい部分をしっかり描いてる印象があります。
伏線を張れるだけ張って回収するのはそこだけなのか、という作品が多いですが、これは大半が待ち望んでいるようなエンディングで気持ちよかったです。
実際、結末によっては評価が変わりそうな映画は多いですしこれはその点では成功だと言えるのではないでしょうか。
個人的には最後の冬の東京の景色が映されるシーンが好きです。