かに

何者のかにのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
4.0
大好きな小説の映画化ということで鑑賞。
劇団ポツドールの三浦大輔監督。「ボーイズオンザラン」も「愛の渦」も「恋の渦」も、どれもドロドロと人間臭くて大好きなのだ。知り合いに借りた演劇のDVD「裏切りの街」も良かった。峯田和伸が音楽を担当してるやつ。調べてみると、この「裏切りの街」も映画化されるみたい。楽しみでならん。
何者。就活を通して描かれる、裏がありありの友情ストーリー。小説読んでるから結末はわかっているんだけども、やっぱり痛い。心が痛い。観ている自分が責められている感覚。
演劇に見立てた演出はさすが。何者劇場。
ものすごい修羅場の言い合いをみると、なんだかいつも「最高の離婚」ってドラマを思い出す。あのドラマの瑛太と尾野真千子、綾野剛と真木よう子の修羅場が、迫真的ですごかったなーと思い出すのだ。何者の、二階堂ふみと佐藤健の言い合いにも似たものを感じた。
直前に朝井リョウの「何様」を読んでいたんだけど、何者の登場人物たちのアナザーストーリーだったということに、映画をみながら気づく。光太郎って「水曜日の南階段はきれい」の神谷くんだ!ってな具合に。まだ読み終わってないので、読むのがさらに楽しみになった。今は瑞樹が隆良に会った時の話を読んでいる。
中田ヤスタカの音楽もよく合ってた。米津玄師とのコラボなんておもしろいなぁ。
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