TakahiroFukuya

何者のTakahiroFukuyaのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
4.3
ポップなキャストから就活生5人の群像劇かと思ってみたらキツイしっぺ返しを受けるような映画。

(監督、原作で予測はつくのですが)

メジャー邦画でこれをやられたらインディーズ映画やvシネは太刀打ちできないじゃん!くらいの衝撃作。


痛いところついてくるというか、観ていてどんどん落ち込んでくる。

僕の場合、10年前には劇中の菅田将暉視点に近いような感じで就活や状況だったし、5年前は岡田将生さんのような考え方をしていたように思え、現在は今作の中心の佐藤健さんのような価値観に近いかもしれないし、そう思うと心底恐くなった。


あと有村架純さんの就活理由と最近の悲惨な時事ニュースが恐ろしくもリンクしていたところも恐い…。

今作の桐島ポジションの鳥丸ギンジも今のやめたくてもやめれないSNSの象徴的な印象で観てて辛かった。


終盤からの舞台チックな演出は好き嫌い別れるかもしれないけど、
後ろの方で観てたJK達が、観終わったあと「最近観た映画で一番面白れー」と言ってたのには同感でした。(お前らそんな映画観てないだろ!と思いつつも)




ツィッター140字で1分間で自分のことを話せってことへの回答に意を唱える。


答えを短時間で短い文章ではまとめきれないような、僕にとって制作意図にどっぷりハマった映画でした。
TakahiroFukuya

TakahiroFukuya