若者達が就活をがんばるお話。
佐藤健演じるちょっと性格のわるい主人公は、有村架純演じるめっちゃ性格のいい女の子の事が好きなんだけど、こんな女の子はいないよ！フィクションですよ！と言いたくなりつつ、そうでもなく、いる。こういう女の子は実在する。私、見たことある。（とても憧れる）
主人公の同居している友達（菅田将輝）もまたとてつもなくいい奴で、こういう奴も、いる！そして性格いいもの同士くっ付いたり別れたりヨリ戻りそうになったり戻らなかったりを外野から見てる俺な主人公が可哀想。
他にもヤキモキすることはいっぱいあるし、就活はうまくいかないし、色んな人が羨ましくて、羨まし過ぎるから馬鹿にするしかなくて、どんどん性格がわるくなっていっちゃう。
承認欲求が満たされていない人ほど他人のそれが気になって仕方ない。
とっても苦しそう。
挙句に終盤はホラー並みに可哀想。
音楽も謎にホラーで盛り上がる。
最後の最後はちょっとだけ水面から顔を出せる。
自分の弱さから目を背けている人は負のループから抜け出せないから、痛い経験でもそのことに気付くきっかけとなったなら、それは幸運だと思う。
劇中で「彼は自分の人生の中にドラマを見つけて、その主人公になることのできる人だから…」みたいな台詞がある。
至るまでの流れもよかったけど、ここだけ切り取ったとしても、すごくいい。
余りに的を得た表現で。
何は無くともこれが出来る人が魅力的だということは間違いない。
出来ない人はまるで大根役者のような気分で、自分と誰かを比較してしまいがち。
正に主人公はずっとそれに悩まされている。
あんな天使みたいに可愛い憧れの女の子の口からそれを言われちゃうなんて衝撃だろうな。
君もなのかい？！みたいな。
ひとりでレイトショーを観て帰る時って、同じスクリーンから出てきたお客さん達の声が色々耳に入ってくる。
今回は「台詞が難しすぎる」「思ってたより重い」「山田孝之の顔が濃すぎる」という声が聞こえてきました。
達観した先輩役の山田孝之の顔を岡田将生と同じスクリーンで見ると、改めて濃いな〜って私も思ったよ。髭。
きれいなイケメンときたないイケメンの対比みたい(^o^)
scoopと二晩続けて二階堂ふみを見たけど、前の晩のが可愛く見えた。
