なゆき

何者のなゆきのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
3.8
苦しいような、しんどいような、具合悪くなるような、寒いような、痛々しいような、共感出来るような。。。

人によっては苦しさだけとか、寒さだけとか、共感だけとか、共感してる人たちの中でもしんどさだけをおぼえたり好感だけを感じる人もいるんだろうな、と思った。
楽しくなく幸せにもならない映画だった。でも、学生時代も就活中も社会人なってからも沢山の苦い思いをして、だからこそまとまらない感情が出てきた気もして、私にとっては良かったのかな。時期的にも。
(朝井リョウ作品は書籍もだけどタイミングによって想定外の大ダメージ受けるから、良いタイミングをはかれただけでも、私、上出来)


沢山の苦しい事をやんわりかわしてかわせなくても表には一切出さないで何となく楽し気な雰囲気を醸し出しつつ社会人になって、逃げれない事が沢山襲ってきて打ち勝つどころか逃げも出来ず病気になって退職した私にとって、こんな苦しい現実を追体験する映画を冷静に見て感想文をかけるまでに回復したんだと証明できる記念すべき作品です。
なゆき

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