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何者のelvisのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
4.3
たぶんメモ長くなると思います。

安定してた!
感動とか泣くとか笑うとか後引くとかじゃないんだけど、良い映画!
何より出演者全員がはまってる。
佐藤健を初めて良いと思ったし、あとの人達もいるいる、あるあるばっかし!

Twitterの登録メールアドレス確認しなきゃと思ったよね。
世にも奇妙な~の感じもあり好きです。

就活はたぶんどれだけ自分を客観的に見れてるか、自分の立場を認識できて受けていれているか、ちゃんと前向きに就業してくれるか、周りに役に立ちそうか。そんな感じなんだと思った。
それを素でできる奴と、環境の変化で気付く人と、他人とぶつかって見出だす人と、プライドと現実で葛藤する奴と、自分はできてるって過信して最後まで出来ない奴と。

きっとこうして何かしらSNSで匿名投稿してる自分も、自分の裏の顔や本音を赤の他人の誰かが偶然拾ってくれて承認して欲しいと思っているのだろう。
面と向かっては言えないこと、もう一人の自分?正体は隠したいけどこそこそ可愛がってる自分。知られたくないけど知られたい自分。きっと認めてないのは先ず自分自身なんだろうね。
そしてそれを隠す表の自分も決して満足ではない。もちろん裏を出したからって満足じゃない。どちらの自分もオープンにするのが怖いだけ。何か幼少期に本音を言ってダメだった経験をしているのだろう。
だからこそ今から180度変わるわけじゃないし、少しずつでも『表や裏』の自分を恥ずかしいとか、自分のキャラじゃないとか、本当の自分じゃないとか思わないようになっていけばいいのかな。
匿名でロックかけてないアカウント持ってる人は要注意です。

とにかく人物設定が秀逸すぎる。それぞれの登場人物に対して妄想で永遠と語れる。それくらい脚本?設定がすごい。
あと、中田ヤスタカが邪魔しない音楽を流していたことに驚き。
諸々ともう一回見たくなる。
見たら病むなーと思ってたけど、意外と前向きになれるかも。

生きる=カッコいい自分に近づくこと?
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