Achelou

KUBO/クボ 二本の弦の秘密のAchelouのネタバレレビュー・内容・結末

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ストップモーションであることを忘れてしまう作品。この技法でしか出せない表現があり、それによってしか得られない栄養素がある。
日本をリスペクトしているものの、キャラクターのジェスチャーが海外のものなので違和感。もしかしたらその混同具合をケレン味として味わえる人もいるかも知れない。

暮らしのために物語を語っていた少年が、どのような形で物語を終わらすのか興味を持ちながら見ていたが、終わりは少し残念。
父も母も死に、残されたクボ。仇である祖父は化け物となってクボを襲う。が、冒険で成長したクボは見事それを無力化し、祖父は記憶を失った老いぼれとなった。
最終的にこの爺をどうするのか?と固唾を呑んだが、仇を討たないという選択肢を取った。村の住人は、村を破壊した祖父を赦し、仲間に加え入れた。
しかし、言い出しっぺは村の婆さんからの発言ではなく、クボ自身に仇を討たぬと語らせ、物語を終えてほしかった……気がする。
ただしその場合、「村の仲間に入れてくれ」というのでは、あまりにお家騒動の顛末としては都合が良すぎるために、村の住人の発言をきっかけとしたのかもしれない。別の結末が必要になるだろう。
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