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KUBO/クボ 二本の弦の秘密のmeのレビュー・感想・評価

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)
4.1
これもまた素晴らしかった。本当に命が吹き込まれてるみたいに動く登場人物。途方もない時間をかけて完成したであろう作品ってことだけで感動ものやのに内容もほんとに素敵でした。
「物語の終わり」っていうキーワードが作中でよく語られるけど、物語≒命。命は消えてしまっても誰かがその人を忘れずにその人の物語を語ればその人はみんなの中で生き続けていく。「リメンバーミー」と似たメッセージを日本の風景の美しさと共に見せてくれる作品。折り紙の使われ方とか最高やった。
最後もめちゃくちゃ良かった。月の帝の物語は記憶を無くしたことで一度終わりを迎えるけれど、村人たちの「あなたはいい人だった」っていう言葉で新たな人物として新たな物語が始まっていく。そして見えるようになった左目(おそらくクボの目?)でこの世界の美しさや人々の優しさをしっかり見ながら生きていくんやろなぁ。
「まばたきすらもしてはならぬ」この世界は瞬きするのが惜しいくらい素敵なもので溢れてる。優しい映画やった。
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