やっぱりカルカン

海よりもまだ深くのやっぱりカルカンのレビュー・感想・評価

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)
3.1
番組表を見て題名と出演者を確認し、しばらく経って時間になったのでチャンネルを合わせ、映画を見始めた。
昔ながらの小汚い団地で煮物を作っているおばあちゃん。何気ない日常のやり取り。樹木希林と小林聡美の会話、阿部寛が実家の団地に向かって歩いている。
箪笥や棚の引き出しを開けて、泥棒のように金目の物を探す阿部寛。

「あっ…この映画見たことある」

そう、前に一度見た事を完全に忘れていたのだ。しかも調べたら2019年10月に地上波初放送で見ているはず。かなり最近なのに冒頭をほとんど覚えていないとは。

この映画は後半までは特に何も起こらない。別段感動することもない。ネット上でレビューを見ていると、どうしようもない主人公に嫌悪感を持った人もいる。
個人的には「あ〜…こんな人いるよな」とか、昔団地に住んでた人や友達が団地だった人は懐かしさや団地あるあるを楽しむ、または「こんな人になってはいけない」と反面教師にするための映画なのかなと思う。

映画に何か強いテーマやメッセージを求める人は楽しめないかもしれない。結局何が言いたかったの?と思う人も多いかもしれない。取り方は人それぞれ、楽しみ方もそれぞれ。不思議な映画だな〜と思った。