海よりもまだ深くの作品情報・感想・評価

海よりもまだ深く2016年製作の映画)

上映日:2016年05月21日

製作国:

上映時間:117分

3.8

あらすじ

笑ってしまうほどのダメ人生を更新中の中年男、良多(阿部寛)。15年前に文学賞を1度とったきりの自称作家で、今は探偵事務所に勤めているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」だと言い訳している。元妻の響子(真木よう子)には愛想を尽かされ、息子・真悟の養育費も満足に払えないくせに、彼女に新恋人ができたことにショックを受けている。そんな良多の頼みの綱は、団地で気楽な独り暮らしを送る母の淑子(樹木希林)…

笑ってしまうほどのダメ人生を更新中の中年男、良多(阿部寛)。15年前に文学賞を1度とったきりの自称作家で、今は探偵事務所に勤めているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」だと言い訳している。元妻の響子(真木よう子)には愛想を尽かされ、息子・真悟の養育費も満足に払えないくせに、彼女に新恋人ができたことにショックを受けている。そんな良多の頼みの綱は、団地で気楽な独り暮らしを送る母の淑子(樹木希林)だ。ある日、たまたま淑子の家に集まった良多と響子と真悟は、台風のため翌朝まで帰れなくなる。こうして、偶然取り戻した、一夜かぎりの家族の時間が始まるが――。

「海よりもまだ深く」に投稿された感想・評価

join

joinの感想・評価

3.8
どうしようもない。

母の家から金目のもの漁るわ
姉にたかる、後輩にたかる、
しまいには別れた妻に養育費も払えない。

あるのはちっぽけなプライド。
誰から見てもどうしようもない、そんな男。

どうしようもない毎日が
どうにもできずに過ぎていく。


でもあの台風の一日から
昨日と今日が違うものになる。

そのたった一日の中にある
いろんな言葉が胸にしみる。

思い描いた未来が必ずやってくるわけじゃない。
理想を羨みながら、違う未来を生き抜く力が、大人には必要なのかな。

「なりたい大人に、まだなれてない。」
それでいいじゃん、と思えた。

「なりたい大人」を忘れなければ。

台風が悪しき日常を全て取り払ってくれたかのような、清々しさがあった。
ふみや

ふみやの感想・評価

4.1
中年男の良多は父の死をきっかけに実家に帰省する。
母は団地で一人暮らしをしている。
探偵をしているが小説家だった過去を忘れられず、強いプライドを持っているが、現実は養育費が払えないほど金に困っている良多。離婚した元妻に心残りがあり、探偵の血が騒ぎストーカーをしている。父と重なる部分がある良多は不器用でダメな父だが息子思い。
ある日養育費を払うため、息子と元妻に会う。三人は台風をきっかけに実家に留まることになる。母は二人が戻って欲しい願望があるが…。
こんなはずじゃなかった。人生そう簡単にうまくはいかない。

日常的なたわいもない会話にほっこりするストーリー。
高齢化した日本において団地に一人暮らしをする老人は多くなっていて、それぞれが寂しい思いをしている。
三人で公園の滑り台に入るシーンや公園で宝くじを探すシーンを見てやっぱり家族なんだ、台風が永遠に続けばいいのになと思った。
「海よりも深く人を愛したことがあるか?幸せわ何かを手放さないと手に入らない。」という言葉が心に残った。
人にはそれぞれの過去、未来があり、人生は成り立っている。幸せとはお金ではない思った。
「海よりも深く愛する」って凄い表現だな。
子供、親、夫婦…いろんな愛はある。
親にとって子供のことはいつまでも特別な思いがある。
例え、どうしようもない大人になったとしても。
思いどおりにならなくても思いがあれば良い。
生きるのは簡単…
でも、難しい現実。
阿部寛は団地にはデカすぎると思いました。なんか阿部さん苦手なんだな。声かな。真木よう子は怖いから苦手だし。

嵐の中に外に出るのはワクワクしますね。そんな非日常を一緒に過ごしても、もう家族の一体感は戻らないのね。

あ、そうそう。たしかセリフで「あれ」とか「アレ」とかやたら多くてイライラしたこと覚えてる。あれはやり過ぎ。
み

みの感想・評価

4.0
劇中の樹木希林の言葉、子どもの純真無垢な言葉のひとつひとつが胸に刺さった
是枝監督ワールドわたしはすきだな。。
しぇり

しぇりの感想・評価

4.2

まだなれてない。私も。

大切なものを失ったら
気づくけど、

無くしても気づかなかったら
それはどこへ行くの

わたしも誰かの過去として。
樹木希林も過去として。
ball3

ball3の感想・評価

4.0
ずーっと観たい思っていて
やっと観ることができた。

樹木希林さんがお亡くなりになって
胸がぎゅーってなったけれど、
映画を観ることで、こうやって何度でも
会うことができる。
お母さんでもあって、
おばあちゃんでもあって、
姑でもあって、
いろんな表情、しぐさ、声、
どれも素晴らしかった。

それに是枝監督のまなざしが
やっぱり好きだなぁと思った。
日常にある、
そのへんに転がっているようなこと。
ハナレグミの音楽もよかった。
Ryota

Ryotaの感想・評価

3.8
台風とともに、少し悩んで、何かが過ぎ去るような。
誰かの過去になる勇気を持つのが大人の男ってセリフが好き。
日常扱う作品はやっぱり好きだなぁ
黒猫

黒猫の感想・評価

4.0
どうしようもない主人公。夢見てた自分と現実の差に頭をかかえる日々。

当たり前に過ぎていく日々の大切さに気付かせてくれる作品。

小さい頃通ったおばあちゃんの家ってこうだったよな。仕草ってああだったよな。思い出させてくれる。

キャラクターもそれぞれ人間臭く、それが余計この作品で流れる日常を身近に感じさせる。
Soichfork

Soichforkの感想・評価

3.7
親は幾つになってもその子の親で、子供は幾つになってもその親の子なんだろうなぁ。家族との何気ないひと時がなんて愛おしいことかと、しみじみ感じる。

人生、どうしてこうなったのだろう、自分自身も同じように考えてしまうこともあるけれども、そう考えるにはまだ早すぎるな。むしろ、こんなの言い訳でしかないな。

台風とともに、何かが過ぎ去った、ような気がした。
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