ふれり

少女のふれりのネタバレレビュー・内容・結末

少女(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

原作既読か未読かすらも覚えていないけど、湊かなえって昔読んでいたなーと気になって鑑賞。

いじめの描写は女子校未経験者の「女子校って陰湿で大変なんでしょ?」的妄想をまんま見せつけられている感じでスクールカースト低かった私ですら失笑したくなるレベルだったし、本邦エンタメ界お得意の安易な痴漢冤罪ネタにはうんざりだったけど、全体的には中だるみすることなくさっと観られた。

ただ、原作未読(たぶん)だからかすっきりしない点が少々、、
・ユキの「人が死ぬところを見たい」願望の設定が少年たちと交流が始まってから消え失せているように感じるけど、少年たちと触れ合ううちにどっか行っちゃったのか? 敦子もユキの厨二覚醒に引きずられて老人ホームに行ったということ?
・ユキが不純な動機で少年たちに近付いて逆に親父をおびき寄せるために利用されるという報いを受ける(?)シーンだけど、少年たちが由紀に名前を偽る(昴じゃない方が昴と名乗る)実益あるんか? あと手術の件は嘘だったわけ?
・いじめをしていた同級生たち・ユキと一緒に他人が死ぬところを見たがった男の子は何の報いも受けていないように見えるんだけど、因果応報ルール適用外?
・(疑問というか単にマジツッコミしたいだけなんだけど)娘と同じ学校の子に体の関係を要求するのは不自然では?連絡先を教えてもらうのを諦めて周囲に相談される可能性の方がはるかに高そう…。 親父大胆すぎ、私学設定だとしたら保護者ネットワークをなめすぎ。逮捕されるまでもなく知れわたるって。

紫織の渾身の遺書が笑って流されていて「自殺はただの退場」になっていたのはふむって感じだったけど、冒頭の内容がたしか優生思想入ってて危うかったのでPG12相当では…と思った(まさしく厨二っぽいというか、高校生であの認識はいくらなんでも幼稚すぎないかと思った記憶があるけどどうなんだ?)。

別の作品での本田翼の演技が受け付けなさすぎたので不安もあったけど、倍速で観たのがよかったのか厨二覚醒モード時以外はそこまで気にならなかった。
山本美月がいちいち本田翼を目で追うのはちょっとツボでした。
制服もまた大人っぽくてかわいい。

ロケ地が東三河とのことでそこは気になった。見慣れていたはずの公会堂に全く気付かなかった。笑

(12.10 倍速録画消化)
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