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映画 聲の形のmasaのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
4.0
いじめられた側よりもいじめた側の苦しみを描いた作品。
人の心の弱さや残酷さを包み隠さず見せてくる強烈なアニメ。

いじめられた側も当然つらいんですが、過去にいじめをしてしまってその事をずっと後悔し苦しんでる人って結構いるんじゃないかと思います。
このアニメはそのいじめた側が受ける代償とその罪を償う過程を繊細に描いています。

心を閉ざしたショウヤが周りと自分を完全にシャットアウトするために顔にバツ印をつけているこの表現はとてもわかりやすく面白い‼️
ショウヤが他人の顔にバツ印をつけないとやっていけないほど追い込まれてる様子も凄く伝わってくる。

出てくる登場人物は良くも悪くもこんな人いるな〜と思うようなリアルさがあり、ここもまた一筋縄ではいかない作品だなと感じました😂

一見いじめや障害者がテーマの作品と思うんですが、実はコミュニケーションの難しさや大切さをしっかり描いた作品。
声に耳を傾けて相手を理解しようという気持ちや声を形にしてはっきり相手に伝えることがどれだけ大切か。
改めて考えさせられることの多い作品でした✨
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