一見新しい人を教室に投入することでいじめる、いじめられる、派閥等学校の桐島さんのようなカーストの世界を映し出そうとしているのかと最初は思えたがそういうわけではないようだった。
題名にもある聲の形というように
人それぞれに手話、手書き、メール、口頭等伝える手法を変えたり、顔の表情をできる限り隠すという
情報を伝えるのは口だけでないというところから見える世界が独特だった。
作中でもあった相手の都合を考えずによくも悪くも容赦ない世界。その小学校の時確かに感じたうちのひとつで障害者だけ別の教室に移されて学ぶことを当たり前に感じた対人における壁を思い出した。
マズローの言葉を借りれば「人の悩みは全て対人関係から」そこにひたすらフォーカスを当てて日常をひたすら反復させ問題を顕在化させ、誰もが抱える人の弱みをひたすら掘り下げて、高校や大人まで拡張している作品か、。
確かにこう言う人いたというほど皆際立ったキャラクター。それでも悩んだ分それを改善して人の気持ちがわかるようにもなっていくはずなんだけど、、。
ムズムズするがなぞった友情どまりなかんじで男女交ぜながらも一方向すぎる皆の対応に違和感。
映画のなかでは凄く涙シーン多いが個人的には局所を拾うと確かに気持ちは分かるが全体とおしてこんなにいるか?と思えるほど涙によるストーリー展開の波が少なかった印象。