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映画 聲の形のがしののレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
3.5
「いじめ」を題材にした長編アニメーション映画。原作があるらしいけど読んだことがないので、映画からの情報だけでレビュー。

まず最初に触れたいのが小学校の担任の先生。石田らが西宮を虐めてることを認知しているように見受けられたのに、特にアクションを起こさず、西宮が欠席すると石田に対して怒鳴り上げ、他のいじめに加担していた生徒が名乗りづらい状況まで作ってる。挙げ句の果てにはその後の石田に対するいじめにもノータッチ。最悪。インテリぶっておいて飛んだ無能教師。子供は責任能力が低いから他人を傷つけてしまうのは理解するしかないので、いじめを起こさないためには大人がしっかり生徒を監督してあげること。この先生は無能であると製作陣が伝えたかったのならどこかで教師に対する責任にも軽く触れて欲しかった。

高校編に入ってからの話はそんなに好きじゃなかった。
まず、西宮が石田を好きになるという展開が少し不可解で、いじめっ子といじめられっ子の関係を描くなら、それなりに2人に対立して欲しかった。なので好きな異性としての色眼鏡はかけて欲しくなかった。西宮の優しい性格の背景も教えて欲しかった。
川井は結局優等生ぶった女なのか、植野はどうしてラストで急に西宮を知ろうとしたのか、真柴と嶋田はそもそもなんだったのか、しっかり説明して欲しかった。

でも別につまらない映画ではなかったと思う。題材が題材なだけに見るべき映画。
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