ゆーり

映画 聲の形のゆーりのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
3.6
話題だったので、ようやく鑑賞

可愛らしいキャラクターのアニメだけど、
テーマは重い

クラスには一人はいるであろう少しヤンチャな将也のクラスに、生まれつきの聴覚障害を持つ硝子が転校してきた

なんとかコミュニケーションを図ろうとする硝子だが、次第に将也達にいじめられてしまう

そんな硝子と仲良くしようとしていた数少ない友達のみよこまでも、クラスの女子のリーダー的な存在の上野を中心にはぶかれて、不登校になってしまう

やがて硝子へのいじめはエスカレートし、硝子の補聴器は何度も壊され、とうとう怪我まで負ってしまう

そんな中、学級会が開かれて、いじめの首謀者は将也一人だと認定

将也の母は補聴器代を弁償しに行くと、硝子と同じ耳から血を流して帰ってきた

硝子へのいじめは将也一人の責任とされ、将也はそれからクラスのいじめの標的なる
そんな将也を心配する硝子だが、将也は反発してしまい、硝子は突然転校をしてしまう

物語は、それから高校生になってからスタートする…


いじめられっこ
いじめっこ

時に子供は残酷で、
あまり深く考えずに相手を傷つけたりする

この物語では、障害があることでいじめられる硝子が可愛そうな事はもちろんなんだけど……

将也がその罪を一人で背負い、報いを受ける事が当然の如く、クラスの標的にあってしまうその空気が怖い

その空気は、以前まで硝子がいじめられる事も仕方がないとしていた

その無責任ながら無自覚に加担しているクラスメイトの空気が一番気持ち悪い

かと言って自分はどうだったかと振り返ると…
どちらかと言うといじり倒されて少ししんどい思いをするくらいで(一部の人にはいじめられていると思われてたみたいだけど笑)、
そんな気持ちの悪いクラスではなかったと思うけど、当時の人とは今はほとんどつるんでいない

学校という未熟者が詰め込まれてた箱の中で、コミュニケーションをとっていく事は、そんな簡単な事ではないし、その子供だけの問題じゃないから大変だ

大人になっても結局似たような事が起きてしまう事実があるのは悲しいな


私をいじめていたあの野郎は元気かな…
(やっぱりいじめられてたわw)
ゆーり

ゆーり