HAL0217

アフターデイズ・ボディ 彼女がゾンビと化した世界のHAL0217のレビュー・感想・評価

1.0
前作は異色の良作だった
これは普通の駄作

前作は独りの怖さを、わからないことの怖さを、死ぬかもしれない怖さを徹底して描いていたのに
これは自分の身に何が起こっているのかわかっているし、死ぬことがわかっているせいで主人公に覚悟が生まれてしまっているし、他にも感染者がいて、警察にも現状の理解者がいて、挙げ句に感染した連れまでいる
絶対に死ぬのと死ぬかもしれないのと、何が何だかわからないまま自分の身体が壊れていくのと理由や因果関係がわかってて壊れていくのと、独りで抱え込むのと誰かと共有できるのでは恐怖の質が全く違う
前作では顔のない男だったBJも、ただの犯罪者に成り下がってしまい、ゾンビになっていく描写も人数が増えたことで薄まってしまった
他のゾンビ映画が、ゾンビそのものやゾンビになることが怖いのに対して、ゾンビになっていく様や過程に焦点を当てることで恐怖を生み出し、それにこそこの映画の価値があったのに残念
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